選挙/政治活動ポスターの色褪せの原因と対策
2023年4月に統一地方選挙が行われ、選挙関連のポスター印刷について、たくさんのご相談とご注文をいただきました。
ご相談の中で一番多かったのが今回のテーマです。
なぜポスターが色褪せてしまうのか?色褪せを防ぐ方法がないのか?を印刷会社目線でお伝えしていきます。
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選挙ポスター印刷の色褪せとは?
選挙ポスターや政治活動用のポスターなどの屋外に掲示するポスター印刷をする際に気をつけたいのは「色褪せ」です。
色褪せは紫外線や風雨などの影響により、ポスターの色が薄くなったり、変色したりすることです。
色褪せはポスターの印象をそこない、宣伝効果を低下させてしまう原因となります。
選挙ポスター印刷の色褪せの原因
色褪せの原因は主に以下の3つです。
・紫外線
紫外線は、ポスターの色素を分解し、色褪せを引き起こします。屋外に掲示される選挙ポスターは、紫外線に長時間さらされるため、色褪せが起こりやすいのです。
・風雨
風雨は、ポスターの表面を傷つけ、色褪せを促進します。また、雨や雪によってポスターが濡れることで、インクがにじんで色褪せが目立つこともあります。
・湿度、温度
温度や湿度が高い環境では、ポスターのインクが劣化しやすくなり、色褪せが起こりやすくなります。
引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasis/26/0/26_1/_pdf
色褪せ対策の具体的な方法
色褪せの対策として当社は3つの視点からお手伝いが可能です。
1. 耐光性インク
耐光性のインクを使用することで、紫外線による色褪せを防ぐことができます。
耐光インキとは言っても、絶対に変色・退色を防げるものではありません。
日照時間や紫外線の多い夏場では1、2ヶ月で変色を確認することもあります。
各メーカーのインキや色により、耐光性が違いますので、ご注意ください。
2. 耐水性用紙
耐水性のある用紙を使用することで、風雨による色褪せを防ぐことができます。
弊社ではユポ紙やユポタック紙を用いての印刷も行っております。
(それぞれの用紙の説明についてはリンクからご確認ください。)
3. ラミネート加工(PP加工)
ラミネート加工(PP加工)をすることで、紫外線や風雨による色褪せを防ぐことができます。
当社では、基本的にはユポ紙に印刷をしたポスターのラミネート加工はオススメしておりません。
理由といたしましては、ラミネート加工を行うと用紙が波を打ってしまって仕上がりが良くなく、更に加工代が上乗せされ、高価になってしまうからです。
もちろんお客様のご要望があればご対応いたします。
色褪せしたポスターは修復可能か
色褪せしたポスターは基本的には元の状態に戻すことができません。
インキの色によって褪色の違いがあります。
一度色褪せてしまったポスターを屋外に掲示したままでは視認性がなく、印象が悪くなる可能性も考えられます。
ポスターを新しくご準備して、張り替えていただくのが一番早い対策かもしれません。
色褪せ対策のまとめ
選挙/政治活動用ポスター印刷の色褪せを防ぐためには、耐光性インク、耐水性用紙、ラミネート加工のいずれかの方法を組み合わせて使用するのが効果的です。
弊社では、選挙関連ポスター印刷には、耐光性インクを標準で使用し、雨風に強いユポ紙に印刷しております。ラミネート加工に関しては、ユポ紙との相性が悪く波打の現象が見られることと、ラミネート加工代が割高でお客様の予算に見合わないケースが多いため、オススメしておりません。
ポスター印刷に関して、これまでいただいた質問とお客様の声を記載しております。
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