PP加工とは?PP加工の種類、メリットとデメリット
・屋外に掲示するポスターの印刷
・長持ちさせたい印刷物
・高級感を出したい印刷物
そんな時にお客様からご相談いただくのが、PP加工(ラミネート加工)です。
今回はPP加工の種類と、そのメリットとデメリットについてお話しします。
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PP加工とは?
PP加工とは、紙の表面にポリプロピレン(PP)フィルムを貼り付ける加工のことです。
ポリプロピレンの性質
- 比重が軽い
- 引っ張り強度、圧縮強度、衝撃強度に優れており、表面は硬く、摩擦に対しても強い
- 酸、アルカリに対して非常に強い
(参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/reaj1979/12/1/12_1_14/_pdf/-char/en)
よって、ポリプロピレンは、耐久性や耐水性に優れた素材であり、PP加工を行うことで、紙の強度や耐久性が向上し、光沢や高級感が増すなどの効果があります。
PP加工の種類
PP加工は2種類あります。
グロスPP加工
グロスPP加工の「グロス」は、英語の「gloss」から来ており、「光沢」という意味です。
グロスPP加工は、紙の表面に光沢のあるポリプロピレンフィルムを貼り付ける加工のことで、グロスPP加工された紙は、表面に光沢があり、つるつるとした手触りになります。
マットPP加工
マットPP加工の「マット」は、英語の「matte」から来ており、「つや消し」という意味です。
マットPP加工は、紙の表面につや消しのポリプロピレンフィルムを貼り付ける加工のことで、マットPP加工された紙は、表面に光沢がなく、さらさらとした手触りになります。
まとめると、マットPP加工とグロスPP加工の違いは、光沢の有無です。
マットPP加工は光沢がなく、落ち着いた雰囲気や高級感を演出したい場合に適しており、グロスPP加工は光沢があり、高級感や華やかさを演出したい場合に適していると言えます。
PP加工のメリット
耐久性・耐水性の向上
ポリプロピレンの性質から、印刷物が傷つきにくく、水分を防ぐことで、印刷物の耐久性をアップします。
発色の向上
グロスPP加工をすることで、色が濃く、発色がよく見えます。
写真やイラストが含まれた印刷物をより鮮やかにできます。
高級感のアップ
マットPP加工により、紙の表面に光沢感が抑えられます。
そのため、落ち着いた雰囲気や、高級感を演出できます。
PP加工のデメリット
用紙が反る
PP加工による用紙の反りの原因は2つ考えられます。
・フィルムの収縮
ポリプロピレンは、熱によって収縮する性質があります。
そのため、PP加工を行う際に、フィルムを熱で圧着すると、フィルムが収縮して紙が反りやすくなります。
・紙の吸湿性
紙は、湿度によって膨張・収縮する性質があります。
PP加工を行う際に、紙が湿っていると、加工後に乾燥して収縮することで、紙が反りやすくなります。
また、用紙の種類や、厚さによって反りやすさに違いがありますので、用紙の検討から注意が必要です。
コストの増加
PP加工には印刷代とは別にオプションの追加費用がかかります。
グロスPP加工の場合
マットPP加工の場合
上記は印刷ショップからの参考価格になりますので、PP加工に関してのご相談はお問い合わせください。
まとめ
PP加工を施すかどうかは、まず予算との相談になりそうです。
制作する印刷物を、「絶対に光沢や高級感を演出したい!」「絶対に長持ちさせたい!」のであればPP加工をオススメしますが、印刷する用紙が何であるのか、その印刷物の本来の目的は何であるかなどを考えると、PP加工をしない方がいいこともあります。
印刷物に関して何か迷いが生じた時は、是非伊部印刷にご相談ください。
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